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ロンドン留学日記→帰国後はイギリスかぶれ英語教師の日記


by londondays
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Romeo & Juliet

今日はRoyal Shakespeare CompanyのRomeo&Julietを見てきました!

RSCは現在ロンドン・シーズンとかなんとか言って、Hamletに始まりロンドンで5つの劇を上映するみたいです。今回も5ポンド(1000円)で見ちゃったその訳は。
25歳以下だと、優先的に5ポンドで見られるっていうシステムがあるんです!
1回の公演につき50枚用意してあって、25枚は事前に買えますが、残りの25枚は各公演のある午前10時から売り出します。なので、事前に取っておかなくてもその日朝早く行ってチケットを入手することができるんです。
私は今日の10時に劇場まで行ってチケット入手。正規の料金だと35ポンドの「ストール」席(1階の一番近い所)をもらうことができました。ただ、前から2列目だったので近すぎましたけど・・・。
RSCを安く見たい方は若いうちに・・・とも言えますがこのシステム、いい加減なイギリス人は年齢のチェックをしておりません。だから、よっぽどヨボヨボでない限り、誰でも入手できると思います。若く見えるアジア系なら問題なしですね。
ちなみにヨボヨボな場合、60歳以上だったらまた別の割引制度がありますのでご心配なく。

というわけでRomeo&Juliet。実際なかなか良かったです。
私は昨年夏グローブ座でRomeo&Julietを見たので、どんな違いがあるのか興味あったんですよね~。
そして実際かなり違いました。RSCのR&Jはかなりシリアス。悲劇!!
グローブ座のR&Jはかなりコメディーの要素が強かったので、かなり笑ったのですが。
やはりRSCの演劇はいろんなところで凝ってますね。R&Jはとってもロマンチックでした。
そしてHamletのUnderstudyに出てた人を何人も見つけてしまった。彼らはRSCに所属しているわけだから当たり前っちゃあ当たり前なのですが。
Hamlet(Understudy)でHamletを演じてた人は今回ベンボーリオっていうロミオの従兄弟役でした。オフィーリアを演じてた人は今回ジュリエットでした。

グローブ座のロミオは華奢でハンサムな人でしたが、RSCのロミオはイタリア人っぽいマッチョ系でした。グローブ座ではジュリエットの部屋に登っていったり降りてきたりするとき縄の梯子を使っていましたが、今回は梯子をかける様子なし。「どうするんだろう?」って思ったら、ジャンプしてバルコニーにしがみつき、懸垂してました。さすがマッチョ系ロミオ。16歳には見えなかったけど、イタリア人っぽくて、ムチムチしてて、無知で傲慢な感じがよく出てました。グローブ座のほうは若くて傷つき易い少年でしたね、ロミオは。同じ演劇なのにかなり違って面白い!私はRSCのロミオの方がそれっぽい気がしました。
ジュリエットは、グローブ座ではアフリカ系の女の子が演じていて、本当に若く見えて、14歳っぽいウキウキしたり不安だったりした感じがよく出てたのですが、RSCのジュリエットは途中ちょっとブチ切れてる感じが・・・。Hamletでオフィーリアを演じてた印象が私の中であるのかも知れませんが、「RSCジュリエット、半狂乱??」っていう・・・。ちょっと怖かったです。いや、華奢で可愛い女優さんなんですけど。というわけで、ジュリエットはグローブ座に一票。
マキューシオはグローブ座ではかなりブチ切れたマキューシオでしたが、RSCではフラフラ、いい加減で酔っ払ってるみたいなマキューシオでした。やっぱり上手かったですねー、RSCマキューシオ。
ちなみにNunnyもグローブ座では俳優が演じてましたが、RSCでは女優さんでした。
いやぁ、いろんな所で違うもんです。

RSCのR&Jでももちろん笑いどころはありましたが、基本的にシリアスでした。
休憩時間に話していたイギリス人の集団(十代?)は「So good, amazing, so great!!」ってかなり興奮。

とにかくシェイクスピア劇は見れるだけ見たいので、次の『リア王』も絶対見に行きます!
by londondays | 2005-01-06 04:28 | 演劇