ロンドン留学日記→帰国後はイギリスかぶれ英語教師の日記


by londondays
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カテゴリ:演劇( 22 )

The Woman in White

・・・泣いちゃった。


スリラーで怖い話だと思いきや、ちょっと話の持って行き方が強引なラブ・ストーリー(?)でしたが、終わり方は良かったと思う。うん。
大体予想のつく終わり方ではあるのですが、これを言っちゃうとつまらないかも知れないので詳しくは語りませんが・・・切ないですねぇ~。
ウェスト・エンドの『オペラ座の怪人』の作曲家と同じ、アンドリュー・ロイド・ウェーバーが作曲を担当しているこの『ウーマン・イン・ホワイト』。
なんだか話もちょっと似ていました。

うーん、切ない。

どんな話かと言うと・・・
新しく勤める屋敷に行くまでに、道に迷ってしまった画家。すると、暗闇の中から真っ白な服を着た女が現れ、追われているという。「私には何もない、あるのは秘密だけ・・・」と言い、消え去った女。無事屋敷に着いた画家は、そこで「白い服の女」と似た美しい女性に出会い、お互い惹かれていくが、「白い服の女」の正体が気になり続ける。「白い服の女」の「秘密」とは何なのか・・・
という話。

主人公に俄然感情移入できる。
途中まで誰が主人公なのかもちょっとよく分からなかったんですけどね・・・
白い服の女?
↑に似ている女?
その彼女に恋する絵描き?
それとも「白い服の女」に似ている女の姉妹?

「影」が「影」のままで終わってしまうのが切なくて、最後に泣いてしまいました。
「光」があるところには、「影」がなくてはならないのですね・・・。
「光」が痛んだとき、同じように痛みを感じる「影」。
「光」を失ったとき、全力を傾けて「光」を取り戻そうとする「影」。
そして「光」が戻ってきたとき、「影」は再び「影」として生きていく・・・。

なんだか抽象的な話で申し訳ないですが、このミュージカルはぜひ見てみてほしい!
「影」と「光」がくっきりとしているんです。
だから、「光」がある時には、「影」が話の軸だなんて思いもしないわけで。
「光」が消えてから、「影」の冒険が始まる、という感じです。

ウェーバーの曲もやっぱり良くて、この人は本当に天才だと思いました。
耳に心地いい「声」を引き出す音楽を知っている感じですね。
歌声が、すごく心地良いんです。
ただ、『オペラ座の怪人』ほどインパクトのある曲はありませんでしたが。

俳優も主人公を筆頭にいい役者がそろっていて、スリラーであるにもかかわらず、
思いっきり笑える場面も多かったし、すごく楽しめました。
ただ、音響に問題があるのか、少々音が大きすぎて、役者が声を張り上げるとうるさくてしょうがなかったです。
ちなみに、イタリア人医師役だった俳優、後でプログラムを見たら映画『アマデウス』でモーツァルトの友人役をやってた人と同一人物!
そう言われてみれば、同じ顔してる!歳を取ったからよく分からなかったけど。

ちょっと気になってたし、最後だから見とくかくらいの気持ちで見た今回の『The Woman in White』。かなりお勧めです!
会場のPalace Theatre自体かなり雰囲気のいい、きれいな劇場で、中世にタイム・スリップしたような気持ちにさせられました。
ここでは開演3時間前からスタンド・バイ・チケットを販売しています。
25ポンド均一でトップ・シートが取れるので、今回は私も奮発して25ポンドで見ました。
(安い席は17.5ポンドから)
舞台が立体的な映像を背景に写すタイプの舞台だったので、ストール席からだと本当に舞台に引きずり込まれる気分になれました。
お勧めです!!
ロンドンにお越しの際はぜひ。
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by londondays | 2005-11-17 08:27 | 演劇

リチャード2世

ええと、つまらなかったです。

ケビン・スペイシー好きだし、シェイクスピア好きだしってことで見に行ったわけですが、
途中で帰りたくなってしまいました・・・。

現在Old Vic Theatreではケビン・スペイシーがArtistic Directorをしていて、
このリチャード2世もケビン・スペイシーが主演・監修です。

舞台を現在の王室にしており、大きな画面を使い、物語を王室のごたごたとしてテレビ番組化したりするのは面白い試みだと思いましたが、あまり上手くいっていない気がしました。
現代にも通じるということをいいたかったのかも知れませんが、
普通にやったほうが良かったんじゃない?と思ってしまい・・・。
私自身がシェイクスピアの歴史ものが好きじゃないというのも大きく影響しているとは思いますが。

スペイシーはやはり独特の雰囲気(キモい感じ)が良かったですが、
もしかしたらこの人、古典劇では光らないんじゃあ・・・と思ってしまいました。
シェイクスピア英語が、スペイシーの魅力を半減している気がしました。
動きがクネクネ(?)しているあたり、王様っぽい感じはしましたけれど。
そういう訳で、良かったけど、特別良くはありませんでしたね。

個人的に面白いと思ったのは、この夏見学した国会議事堂が舞台だったということ。
あ、ここは貴族院(House of Lords)の会議室だ、とか、廊下にも見覚えがあったり、
王座がこんな感じだったよなぁ、と思い出したり。
貴族の話し合いの場をHouse of Lordsにしたのは面白いと思いました。
部分部分でテレビカメラに向かって話すのも面白かったですね。

というわけで、現代化という試みにへぇ~と関心することはありましたが、
やっぱりつまらなかったんですねぇ。これが。
まぁ12ポンドで見れたからよしとするか。
座席はかなり空席が目立ったので、開演間際のリターン・チケットでも十分取れた状態でしたね。
あわててチケット取ることなかったぁ。
近くに座っていた若者グループは前半だけ見て消えました。
私の場合、先に物語をつかんでいなかったのもダメだったのかしら。
リチャード2世、日本に帰ったら読んでみようかな、と思いました。
そしたら何か分かるかも・・・。
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by londondays | 2005-09-24 01:35 | 演劇

Les Liaisons Dangereuses

土曜日は、アダム・クーパー主演、日本で開演した
『危険な関係(Les Liaisons Dangereuses)』を観てきました。

会場のSadler's Wellsは行くのが初めてだったのですが・・・迷いました。はい。
本来なら20分程度で行けるはずが、1時間半くらいかかってしまい・・・。
半泣きでした。

まずバスで乗り過ごし、引き返すもまた間違った場所で下り・・・
会場に近いAngel Stationで下りるも会場が見つけられない!!
ここで体力を相当消耗してしまいました。

さて、Sadler's Wellsは改装したばかり(?)かどうかは知りませんが、
とてもモダンな建物でした。
Box Officeは窓口が多く広い上、それぞれの窓口が扱うチケットの種類が窓口上部のテレビ画面に表示されていました。
今回Stand Byチケット狙いだった私は、Stand Byチケットの窓口で販売開始時間を確認。
今までStand Byチケットには(非常に長い)列ができる傾向があったので、早めに行った私でしたが、誰も並んでいませんでした。

Box Office近くの椅子に腰掛けて論文を読んだりしながら待っていると、
おじいちゃんおばあちゃんがちまちまやって来ました。
Stand Byチケットは、60歳以上の人と、学生など収入の無い人向けのチケットだからです。
Sadler's Wellsでは、各公演の開演1時間前から、一律15ポンドで
売れ残っているチケットを販売しています。

Royal Opera Houseなどではお年寄りが長時間列に並んでいることが多くありましたが、
Sadler's Wellsのお年寄りは、列を作る様子ゼロ。
私と同じく近くの椅子に腰掛けて待つか、「後で来るわ」と引き戻したり。

ここで、隣に腰掛けたおじいちゃんと仲良くなりました。

おじいちゃん「僕はね、よくここに来るんだ。Stand By窓口の女の子に
        顔を覚えられちゃったくらいだよ!」


このおじいちゃんは、演劇やコンサートを見たり、旅行をするのが大好きみたいで、
いろいろ面白い話を聞けました。

おじいちゃん「来週はアイスランドに行くんだ!」

アダム・クーパーの演劇もいろいろ見ているみたいだし、
ウェスト・エンドの演劇も良く知っていました。

おじいちゃん「君もなかなか見ているねぇ。お、一年しかいないのかい?
        今のうちにたくさん見ちゃえ見ちゃえ!」


そんなこんなで時間は来て、チケットが発売されました。
別に列は全く作っていなかったのですが、そこら辺はきちんとしたいらしく、
「君が先に来てたから、先にチケット買いなね!」とおじいちゃんが私を前に押し出すと、
同じくBox Office付近で待っていた他のお年寄りも「君が早く来てたから・・・」と
私に最初にチケットを買わせてくれました。

今まで何でも「テキトー」に流すイギリス人しか見たことが無かったので、ちょっと感動。

結局、15ポンド(3千円)で一階ストール席中央、というすごく良い席を手にすることができました。

さて、前置きが長くなりましたが、内容は・・・
感想は、「綺麗なものを見た」という感じ。
全体的に幻想的な雰囲気で、ダンスはそれぞれが素晴らしいし、
ステージも工夫されていて、効果的にセットがされているなぁ、と思いました。
音響は(会場が新しいせいか?)特に素晴らしく効果的で、
控えめな音楽も舞台に合っていたし、フランス語のささやき声や、ゴーンと言う物音(?)は、
舞台をさらに幻想的な雰囲気にしていました。

始まる時も、何のアナウンスも無く、急にパッと暗くなって劇が始まり、驚かされました。
演劇の内容からも衣装なんかは中世のものだし
小道具も古典的なもので、ダンスも基本はバレーなのですが、
ダンスや舞台セットの使い方、途中で入る歌なんかは、
今までに無い、新しいものを作ろうとしているのがわかりました。

なので、少し不思議な気分にさせられる演劇でした。
とにかく、美しい。
そして、幻想的でスリリング。

アダム・クーパーのダンスはなんと言うか、パワフルでした。
ジャンプが特別高いわけでもなく、ダンスが特別綺麗というわけでもないのですが、
ベッドの天蓋からぐるんと下りてきたり、女性ダンサーとの絡みでは
「力あるぜ~」っていう感じ(?)で・・・「男らしい」魅力にあふれていました。

なんと言っても素晴らしかったのは、セシル役のダンサー!
小柄な少女役なのですが、すごく迫力のあるダンスでした。
プログラムを買わなかったので、ダンサーの名前がわからないのですが・・・
日本キャストと同じなら、ヘレン・ディクソンというダンサーです。

見終わってからの感覚は、美術館に行ってきた後と似た感じ。
ミュージカルやオペラ、バレーを見た後の興奮みたいなものは、あまり無かったかな・・・。
会場に行く前に疲れてしまったので、やや眠りそうになったのも事実です。

会場では所々空席が見られました。
ああ、もったいない。

余談ですが。
チケットを手に入れてから開演までの間、時間をつぶすために会場から出た私。
近くのマーケットに行こうと歩いていると、
会場のスタッフ専用入り口前でなにやら人が集まっていました。

「わぁ~、ダンサーかな?」
と思ってちらりと見ると、どーもアダム・クーパーっぽい人が。
「道端にアダム・クーパー?」
「金髪坊主にひげ面?」
まさか・・・と思って通り過ぎた私でしたが、
演劇を見て確信しました。
アダム・クーパー、金髪坊主のひげ面で踊ってましたから。
近くで見ると、普通の兄ちゃんでした。アダム。
あ、当たり前かも知れないけれど・・・。

日本だったら、ファンが劇場近くにもうろついてて、道端で休憩なんてできないだろうになぁ・・・
やっぱり日本人のミーハー根性は、少し特殊なのかな?とも思ったりして。
どうなんだ、自分。(←ミーハーの権化)

そんなこんなで、なかなか楽しい一日でした。
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by londondays | 2005-07-25 04:14 | 演劇

Guys and Dolls

現在ウェスト・エンドでは、ユアン・マクレガーがミュージカル『Guys and Dolls』に出演しています。

ユアン好きとして、私も観てきました。はい。(数週間前に・・・)

さすがユアン・マクレガー主演ということで、Box Officeで普通に買おうとしたところ、
数ヶ月待たなくてはならないとのこと。
うーん・・・とBox Officeの前で悩んでいたところ、Box Officeの人がDay Ticketの存在を教えてくれました。
ピカデリー劇場では公演ごとに最前列の18席を当日発売するらしく(20ポンド)、
「朝7時から並べば手に入る」
というアドバイスの元、友達が朝6時から劇場前に並んで券を取ってくれました。
一人につき買えるのは二枚、という制限があります。

と言うわけで、最前列。
Billy Eliotのヴィクトリア・パレスではステージが高すぎて完全なrestricted viewだった最前列、
ピカデリー劇場では舞台に近い上全てが見える、とてもいい席でした。

ストーリーは、
ギャンブラー、ネイサン・デトロイト(Douglas Hodge)は同じくギャンブラーで負け無しと噂のスカイ・マスターソン(ユアン・マクレガー)に、「次にスカイが見る女性はスカイと恋に落ちない」、という賭けをする。賭けにのったスカイが見た女性は、宣教師のサラ・ブラウン(Jenna Russel)だった・・・
というお話。
ちなみにJane Krakowski(「アリー・myラブ」のエレイン役で有名)がネイサンの恋人である
ショー・ガール役で出ています。

さて内容ですが、すごくすごく良かったです!
話が楽しいし、テンポが良くて音楽も楽しく、俳優もそれぞれ好演していました。

「目玉」はユアン・マクレガーとジェーン・クラコフスキーなわけですが、
ユアン、ちょっと他の俳優におされている気がしました。
ジェーンの方は踊って歌って、がんばっていましたが、
ユアン、他の俳優と並ぶと、やや不恰好??
ダンスも、がんばっているけれど、ややいっぱいいっぱいな部分も・・・。
歌は良かったけれど、やはり他のミュージカルで主役をはるような俳優ほどではないかな、みたいな・・・。

それでも、可愛かったですけどね。ユアン。
ユアンは、やっぱりかっこいいって言うよりは、かわいい~っていう感じでした。
もちろん、スター☆の存在感はありましたしね。
近くでユアンを見れてかなり満足!

このミュージカルではとにかくダンスに迫力があって、ユアンが目的で行った私でしたが、
これはユアン無しでも完璧楽しめるミュージカルだと思いました。

共演者のJenna Russelがすごく良くて、嫌みの無い可愛さがすごく出てました。
(写真を見て、この顔は苦手・・・と思っていた)
Douglas Hodgeは話すたびに唾が飛ぶのが気になりましたが・・・。
その他、ギャンブラー仲間やショー・ガール役の俳優・女優もすごく良かったです。

というわけで、かなり良かった「Guys and Dolls」☆
このミュージカルは期間限定で今年中には終わってしまいます。
早起きすれば当日でもチケットは手に入るので、今年イギリスにいる人・来る人は要チェックです♪
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by londondays | 2005-07-21 01:59 | 演劇

Billy Elliot The Musical

今日は映画『リトル・ダンサー(邦題)』に基づいて作られたミュージカルを見てきました!

感想は・・・首が痛い。
席があまり良い場所ではありませんでした。
ストール最前列に座ったのですが、ステージが高すぎて見えない部分が多い。
首を長時間斜めに伸ばしていたため、変な筋肉を使ってしまいました。

さて、ミュージカル。
Billy役は3人いるのですが、一番見たかった子に当たってラッキー☆
Liam Mowerという子で、実際Royal Ballet Schoolに在籍しているダンサーです。
3人の中では最年少の12歳。
知人から仕入れた情報に寄ると、彼もビリーのように労働者階級の家庭からダンスでのし上がってきた子だそうな(不確か)。

プログラムに3人のコメントが寄せられているのですが、それぞれ違って面白い。
別のビリーJames Lomasは学校のクラブでダンスを磨いたというし、
もう一人のビリーGeorge Maguireは、いかにもお金持ちそう。
(クリスマスにドラム一式買ってもらったそうな・・・。しかも防音室で練習??)

映画でBillyを演じたJamie Bellはバレエをやったことがなかったようですが、Liamはバレエの基礎があるので、ダンスが優雅。きれいにクルクルと回って、宙吊りでフワフワ飛んでいました。
可愛い・・・。
当たり前かもしれないけど、他の子役と比べても一番可愛い。
ほとんどソロのダンスがかなりあって、見ごたえがありました。
こりゃ大変だろうなぁ~!!

チャイコフスキー『白鳥の湖』をいろんな風にアレンジした曲があり、あとはエルトン・ジョンの書き下ろし。
曲も、まぁまぁ良かったと思います。
ただし、頭に残って歌いたくなる曲があったかというと、やや微妙。

ストーリーは基本的には映画に忠実でしたが、変えてあるところもあって、そこはちょっと違和感。
映画がかなり好きな私にとっては・・・。
例えば、おばあちゃんのキャラとか。(細かい・・・)
ミュージカルのおばあちゃんは、スラングで悪態ばっかりついています。
鏡の前でこっそりバレエの練習をするおばあちゃんが可愛かったのに・・・

チケットは朝の10時ころから劇場に並んで、12時に売り出されるデイ・チケット。
待った2時間とステージの場所を考えると、あまりお得とは言えませんね。
ステージ高すぎ。
やっぱり足元がほとんど見えなかったのが痛かった・・・
タップ・ダンスとかあったのに・・・。

そんなわけで、ちょっと残念な部分もあり。
もう一回、いい席で見たいと思いました。

かなり楽しませてくれる劇です♪
たしか期間限定なので、ぜひお早めに。
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by londondays | 2005-07-01 07:57 | 演劇

Jephtha@English National Opera

だいぶ前の話ですが、ヘンデルのオペラ『Jephtha』を見ました。
English National Operaに行くのは初めて。レスター・スクエアの近くにあります。

大学が設けているスピーキング・クラス(自由参加)に出席している友達が、クラスでもらったチケットを当日の朝にくれて、急遽行くことになりました。
私が見たのは最後のリハーサルで、本番とほとんど変わりません。
スピーキング・クラスの先生が旦那さんのつてで、無料チケットを手に入れたらしいです。

さて、どんな話かというと・・・
イスラエルのリーダーJephthaはイスラエル軍に勝利をもたらすために天使と契約をし、戦いの後最初に見た生き物を神にささげると誓う。そして約束どおりに天使がイスラエルに勝利をもたらした後、Jephthaが最初に見たものは、なんと自分の娘だった・・・

という話。
話だけ聞いていると面白そうなんですけどね。

・・・つまらなかった。
いやぁ、つまらなかった。

音楽はまぁまぁ良かったんですけどね、なんだか全体的にダメでした。
ダメ要因としては、やっぱり英語がオペラに向いていない、ということもあるかもしれない。
歌がきれいに聞こえない。

痛かったダメ要因は、娘の婚約者がカウンター・テノールだったこと。
男女で恋の調べとやらを歌うわけですが、どっちも声高いのが、私にはちょっと奇妙に聞こえました。
イヤ、きれいでしたよ、カウンター・テノールの声。
でも、なんか違うっていうか・・・。

あと、音階が上がったり下がったりで、「あおあお」歌う歌が多かった。
モーツァルトのオペラでもそういう部分はあるし、別に特殊じゃないはずなんですけどね・・・
これもなんだかダメでした。

つまり、曲は良いんですが、歌がダメ。
かなり主観的に言うと。

話も、思ったよりもつまらなかった。
動きがあんまり無いというか・・・。
基本的に部屋の一室でJephthaが歌ったり、娘と婚約者が歌ったりするだけでした。

唯一良かったのは、Jephthaの奥さん。
娘が生贄になるのを悪夢で見てうなされたり、娘が生贄になることを知って半狂乱になるところとかは、ちょっとジーン。歌も良かったです。

ちなみに前に座っていたポーランド人のおばさんが、すごく話しかけてきてちょっと困った。
共産圏時代のポーランドではイギリスでオペラを見ることができるなんて夢にも思わなかったとか、EUの一員になって、いろんな国で芸術を堪能できるのが信じられないとか。
もに子世代(20代前半)だとあまり感覚が無いのかもしれないけど、やっぱり共産圏時代は辛かったんでしょうね。
それにしてもあまりに必死に話しかけてくるからちょっと怖かった・・・。

一緒に見に行った先生はどうやらこのオペラを気に入った様子。
なので、あまり批判はできませんでした。
先生の旦那さんは「Well, I have a lot of things to say...」と言っていたので、いまいちだと思っていたみたいですが。

英語のオペラ、今後も見に行くかと言われると、微妙なところです。
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by londondays | 2005-06-10 06:04 | 演劇
土曜日は、これまた誘われて急遽バレエを見に行ってきました(10ポンド)。
思い立ったら吉日。
思いついてすぐバレエを見に行けるところが、ロンドンの良いところです。

今回のバレエはMixed Programmeで、3つの短いプログラムが組まれているものです。

まず、Les Biches。
これはすごく可笑しいバレエでした。
狙っているのかいないのか・・・。
はじめ、ピンクのフワフワ衣装を着たバレリーナが集団で踊る。
これは可愛かったですね~。
集団で「つま先ペンギン歩き」とか。(専門用語知らないので・・・)

そこに突如現れる男性ダンサー3人。
青い短パンにタスキをつけての登場です・・・。
ドスドスドス、と歩いてボディービルダーのポーズ。
「(筋肉)割れてます!割れてます!!」

スーパーマン立ちの3人のまわりをくるくる踊るバレリーナ達。
奇妙です。

3人のうちの一人は日本人ダンサー「クラ ケンタ」。
この前見たSwan Lakeでも重要なパートを踊っていたダンサーです。
3人の踊りですが、同じ踊りで着地のタイミングが度々ずれていたのがやや気になりました。
一人一人の踊りは綺麗なんですけどね。

しかし、バレエで笑えるとは思わなんだ。
意表を突かれた演出でしたね。

次に、Symphonic Variations。

吉田都が中央で踊っていました。
彼女の踊りは、「完璧!」って感じでしたね。
軸足ずれない、止まるときもピタリと止まる感じ。
一番小柄なのに、やはりかなり存在感がありました。

このプログラムでは3人のバレリーナと3人の男性ダンサー6人で踊るものでした。
3つの中で、私はこのプログラムが一番好きでした。

最後は、A Month in the Country。

これはストーリー仕立てになっていたのですが、致命的なことにストーリーがあまり理解できませんでした・・・。ダンスは綺麗だったし、音楽はショパンで聞いたことのある曲ばかり。
なのに、ストーリーが理解できないばっかりに、少し退屈してしまいました。
終盤では軽く居眠りをしてしまう始末・・・。

このプログラムでは、半ズボンをはいた少年役のダンスがすごく良かったです。
すごく躍動感があって感動!

男性ダンサーの一人が普通のズボンを履いていたのですが、やっぱりダンスがあまり綺麗に見えない気がしました。
もちろん何かミスをしたわけでもなく、綺麗に踊っていたのですが、ズボンの裾がヒラヒラすると、ちょっと違和感。子どものころは「なんで男性ダンサーってぴっちりしたタイツで踊るんだろう?」って気持ち悪がっていましたが、やっぱり足元って大切なんだなぁ、と今回思ったりして。
難しいですねぇ。

一つのプログラムごとに休憩があったのでRoyal Opera House内をウロウロしたりした私たち。
休憩中にシャンパンを飲んでるおばちゃんたちを見て、将来的にはストール席でバレエを見て、休憩中にシャンパンを飲める人間になろうと決心しました。(笑
散策してみると、Royal Opera Houseには眺めのいい場所がある他、バーも大きくて綺麗なんだということに気づきました。
喉が渇いてアイスを食べたい衝動に駆られましたが、ここでは我慢我慢。

ちなみに今回は初めてAmphitheatreと呼ばれる劇場最上階の席で見ました。
10ポンド席の最前列のチケットを当日朝に取り、座ってみると15ポンドの席が開いていたので前進してみました。ステージは完璧に見えました。座っているので、立ち席のように途中で疲れることもなし。ただ、一階席と比べて、ジャンプとかの高さがわかりにくいなぁ、と思いました。
立ち席でSwan Lakeを見たときは「ジャンプ高っ!」とかって感動しましたが、今回そういうのは無かったですね。
いかに安くいい席で見るか。
これもなかなか難しいです。
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by londondays | 2005-06-06 01:20 | 演劇

The Tempest

土曜日は、グローブ座でシェイクスピアの『テンペスト』を見てきました。

今年のグローブ座では、『The Tempest』『Pericles, Prince of Tyre』『The Winter's Tale』の3つのシェイクスピア劇が上映されます。

友達がグローブ座でボランティアをしているのですが、ボランティア特典として、彼女たちはいくつかの劇を無料で見れ、その回毎に一人だけ友達を同伴できます。
しかも、スタッフ用の特別な席で!!
私もボランティアをする予定だったのですが、あまりの忙しさに断念しました。
すごくすごく興味はあったんですけど・・・。

そんなわけで、ボランティアをしている友達に誘われて行ってきました。グローブ座。

チケットは、友達の名前入り。う~ん羨ましい。
入り口は5番だというので行ってみると、4番の次に「5番」という番号はありませんでした。
何も書いていない4番の隣の入り口に立ってみる。
ボランティアのお姉さんに聞くと、何も書いていないその入り口が5番だそう。
ヤダ、ちょっと特別??と友達とはしゃいでみました。わーいわーい。

大きくて重い木の入り口を開けて、階段を上る上る。
席は、なんとステージの上です。
ステージの上、右サイドからステージを見下ろす感じ。
つまり、斜め後ろから劇を見る。

・・・はっきり言って、劇は後ろから見る形になるので、役者の表情はほとんど見えませんでした。
そして、ステージ中央部分の出っ張りのおかげで、ステージ半分が全然見えない。
この席は「Lord's Chamber」と言って、その昔は貴族がよく使っていた席らしいです。
観客から良く見えるステージの上の席で、自分たちの存在をアピールするのが目的だったそうな。
劇が見えにくくても、自分たちの存在をアピールしたい・・・
気持ちが理解できません。

しかし、確かに「特別」な気分でした。
観客の反応を見るのも面白かったし、真横でコーラス隊が歌いだすのも面白かったし、「妖精」役の役者が、私たちが座っている真横から仮面を取って行くのも感動しました。

さて、『テンペスト』ですが、まぁまぁ面白かったです。
半分見れなかったのでなんとも言い難かったりしますが・・・。
役者は3人で、妖精以外の全ての役をこなしていました。
娘役は男性が演じていました。
娘役の俳優さん、「しずかちゃん走り」をしたり、別の俳優にお姫様抱っこされたかと思えば、時々低い声を出して面白かったです。
シェイクスピア劇にはつき物の下ネタも、男性同士だから笑えました。
これ、男女でやったらグロすぎる・・・というくらい下ネタでしたから。
特に、プロスペローがキャリバンを見て「4本足」という部分・・・

3人で役を変えてがんばっていましたが、やっぱりわかりにくかった気がします。
3人の妖精が常に役者3人と一緒に漂っているのも意味がいまいちわからなかった・・・。
妖精の衣装はなぜかパンクだし・・・。

もう一回ちゃんと見てみたいような見なくてもいいような。
友達曰く『ペリクリース』はすごく面白いらしいので、こっちを先に見たいです。とりあえず。
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by londondays | 2005-05-31 03:37 | 演劇

Mary Poppins・・・

ついに、ずっと行きたかった『メリー・ポピンズ』のミュージカルを見てきました!
15ポンドはかなり視界が遮られるということなので、奮発して25ポンドの席。
ステージは一応全部見れました。かなり高いところにあったけど・・・。

内容は、もちろんディズニー映画になった『メリー・ポピンズ』が基礎になっていると思います。
完全に同じではなかったですけど。多分。(映画うろ覚え)
原作は小学生の時に読みましたが、あんまり覚えてないのでなんとも言えません。
原作を読んだ後、メリー・ポピンズって結構厳しい・・・と思った記憶があるので、ミュージカルのメリーは、やっぱり映画の方の楽しいメリーだったかな。

そういえばこのミュージカル、公開直後「怖いシーンがあって子どもには不向き」という警告がされていました。もしかしたらもう修正したのかもしれませんが、おもちゃが子どもたちを追い詰めるところは怖かったですね。私は、かなり。

懐かしい音楽には本当に楽しめました!
「2ペンスを鳩に」とか「チムチム・チェリー」とか。
ダンスもすごかったです。軽快な音楽と、ミュージカルらしいダンス。楽しい!

・・・それでも私、今日は半分も楽しめませんでした。本当はもっと楽しいはず。
というのは、後ろに座っていた老人グループがあまりに無礼な人たちだったから。
本当に腹が立って、泣きそうになりました。

劇が始まる前、友達と話していると、後ろのおばあさんがいきなり友達の肩を後方に引っ張って、「劇を見るときは後ろにもたれるんだよ!!」と。
「Excuse me」の一言もない。
しかも、劇が始まる前ですよ!
「すみませんが、劇が始まったら前に乗り出さないように気をつけてくれませんか」
って言えないのか、このババア!!
外国人の私だってそれくらい英語で言えますが?

私たちだって演劇を見るのは初めてじゃない。
前に倒れて後ろの人が見えなくならないように、いつも気をつけています。

始まる前にそういうことがあったので、一気に私たちのウキウキした気分は消え去りました。
見ている最中も、緊張。
前の前の人がかなり前に乗り出す人だったので、前の人も前に乗り出す。
よって前の人の頭でステージ真ん中が見えない。
でも、私が乗り出したら後ろの老人グループが文句を言うに違いない。
なるべく背筋を伸ばして、前に乗り出さないように気をつけていました。
それでも。
後ろの老人(男)、見えない部分があると席を蹴る蹴る。何度となく。
友達の後ろに座っていた老女も、何度も友達の席を蹴っていたそうです。
ほんっとに性質が悪い。

休憩時間、何か言ってくるかと思ったら、何も言ってこない。

後半が始まったら、また席を蹴る。
そして、演劇の最中に私の肩をたたいて文句を言ってきました。

「ステージが見えないんだよ!」
「私だって見えないんだよ!見てみなさいよ!(と前の人を指す)」
「ステージが見えないんだよ!」
「私だって見えないっつーの!!」

本当に腹が立った。
私だって、ステージ中央が見えないのを我慢して姿勢を保っている。
この老人は、少しでも私の頭で隠れる部分があると我慢できないらしい。
だったら25ポンドの安い席なんて買うなよ!!!
そういう不便も承知のはずの値段である。

その後もこの老人グループは、席を蹴る蹴る。劇中にしゃべる。
人にマナー教える前に、自分のマナーをなんとかしてくれ!

席を蹴られるのは本当にイライラさせられました。
なので、ヤツが席を蹴るたびに、前進してみる。
だって、蹴られる席なんて深く腰掛けていたくないもん。

蹴る蹴る→前進
蹴る蹴る→前進

この公式に気づいたのか、3回ほどで蹴るのをやめた老人。
やればできるじゃないか。よしよし、やっと学習したか。

後半は、そういうわけで劇に集中できませんでした。

帰り道、友達と語る。
バンクス家のわがままな子どもたちみたいに、イギリスの子どもってあんなにわがままなのだろうか。そういえば、イギリス人のクラスメイトが「イギリスの学校は(教師にとって)地獄」って言ってたっけ。
幼少期のみならず、年寄りになっても無礼なままのイギリス人。
救いようがない。
何が「紳士の国」じゃ。「紳士」なんて日本にいるときよりも会ってないわ!!
もちろん、素敵なお年寄りにも何度となく会ってきたので、一般化はできないが・・・。

結論。
「アイツら、メリー・ポピンズが必要だね。」

気持ちとしては、「楽しく解決」よりは階段から突き落としたい気分だったが・・・。
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by londondays | 2005-05-27 03:21 | 演劇

Swan Lake@Royal Opera House

土曜日に、ロイヤル・オペラハウスで『白鳥の湖』を見てきました!

すごいすごいすごい!!
やっぱり『白鳥の湖』ってすごい!!

なんてったって、ダンサーがすごい。
くるくる回るし、軸足が全然動かない!!

王子、ジャンプ高っ!!!
オデット、羽みたい!軽い!!!

そして、舞台装置もすごい!!
さすがロイヤル・オペラハウスじゃ。

立ち席(6ポンド)だったので、足がプルプルしてしまいましたが。
うーん、やっぱり一度はいい席で見てみたいと思いました。
座って、ゆっくりとね。
立ち席でもステージ全体が見れた上、正面1階だったのですごくいい場所でしたけどね。

すごくすごく感動しました。
ダンサーが本当にすごかった。
全体で踊るところも、かなりピッタリ合っていました。

一幕目でダンサーの一人が負傷して交代する、ということがありました。
誰が変わったのかわからなかったけど・・・。

日本人ダンサーも2人いました。
ん?アジア系の顔してるなぁ~って思ってプログラムを見ると、日本人の名前が載っていました。
女性と男性1人ずつ。どちらのダンスも安定していて、素晴らしかったです。
どちらもかなり重要なパートを踊っていました。ソロもかなりあり。
日本人がこうやってがんばっているとやはり嬉しいですね~。
吉田都(よしだ・みやこ)にいたってはプリマドンナを勤めるレベルですから!
彼女のダンスも、帰国前には絶対見たいですね。

なかなか表現が上手くできなくて残念ですが、本当に素晴らしいバレエでした。
大満足!!
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by londondays | 2005-05-23 02:23 | 演劇